【規制料金値上後比較】ENEOSでんきが遂に値上・東京電力より安価だが申込不可

ENEOSでんきVプランも遂に値上

2023年夏。落ち着いていた電気代ですが、エアコンフル稼働で8月は20,000円の見込みです。心がザワザワします。政府の激変緩和措置(1kWhあたり7円で2,562円割引)も秋には終了しますので、安価な電気を探す旅が続きます。

現在我が家は東京電力のアクアエナジー100を利用しており燃料費調整単価の高騰とは関係がなく、東京電力から料金見直しをしない旨の手紙も頂きましたが、いつまでもこの電力プランがあるとは限りません。2023年1月には新規申し込みの停止をしていますので、油断できません。なので現状どこの電力会社が一番安価なのか自分で調べてみます。

ENEOSでんき・新電力売上ランキング第3位だが申込不可

事業者名 低圧計
2022年12月
(1000kWh)
低圧計
2023年3月
(1000kWh)
2023年3月
ランキング
40A
500kwh
東電従量電灯
比較
1位
東京ガス株式会社
923,661 1,023,390
(111%)
継続1位 価格差95%
東京電力から
切替OK
2位
SBパワー株式会社
573,725 603,698
(105%)
継続2位 価格差112%
市場連動額導入
高い・選択不要
3位
ENEOS株式会社
358,763 598,956
(167%)
3位上昇 価格差94%
東京電力から
切替OK
申込画面無
申込出来ない
4位
大阪瓦斯株式会社
(関西エリア)
468,145 563,352
(120%)
4位下降 関西電力
規制料金安価
5位
auエネルギー&
ライフ株式会社
406,086 430,230
(106%)
5位下降 価格差108%
市場価格調整額
を注視
高い・選択不要
6位
株式会社CD
エナジーダイレクト
75,048 312,697
(416%)
6位に急上昇 価格差90%
東京電力から
切替OK

ENEOSでんきは安価な電気代で気になる新電力会社ですが、ホームページ上で申込が出来ないというまさかの対応です。今回値上げの発表がありましたが、相変わらず申込画面はありません。実質は既存契約者向けで、このアナウンスを受けて今後どうするか検討される人も多そうです。

ちなみに売上データは資源エネルギー庁の「電力調査統計」から頂きました。



ENEOS株式会社(電力小売売上ランキング3位)

連結売上10兆円を超える巨大企業です。世界の上場石油会社でもベスト10に入ります。

2016年に供給を開始して早8年。安定した売り上げを維持しています。巨大企業の強みを活かして全国で30ヶ所以上の発電設備を有しますので、企業規模は安心感があります。

ただ安価な電気代を案内しておきながら、ホームページ上では申し込みが出来ないという対応です。申し込みが出来ないならホームページに記載すべきです。(調べる時間がもったいない)

最安の基準値は40A・500kWhで検証(エリアは東京電力管内)

【As-Is・東京電力単価】

【To-Be・ENEOSでんき単価】
東京電力管内で比較します。基本料金は東京電力と同一です。従量分は120kWh超で、東京電力従量電灯Bより安価で契約する価値があります。ただ申し込みを再開していないので出来ません。

  1. 10A 295円24銭(東京電力は295円24銭)
  2. 15A 442円86銭(東京電力は442円86銭)
  3. 20A 590円48銭(東京電力は590円48銭)
  4. 30A 885円72銭(東京電力は885円72銭)
  5. 40A 1,181円96銭(東京電力は1,180円96銭)
  6. 50A 1,476円20銭(東京電力は1,476円20銭)

ENEOSでんき(東京電力管内)VS 東京電力従量電灯B

燃料費調整単価は東京電力2023年7月を参考にしました。燃料価格が落ち着き、基準値も変更になったので、同条件で比較できるようになりました。(最近までは規制料金の上限値で比較が歪でした。これがあるべき自由経済の姿だと考えます。)

従量分が値上げされていますので、燃料費調整単価はマイナス(値引き)になっています。

一方で上限の無いENEOSでんきの燃料費調整単価の計算は東京電力と同一です。東京電力の自由化料金プランも同じですので、従量分が少し安いENEOSでんきの方が安価になります。

専門家でないのでわからないのですが、自由化料金プランと言っても多くが東京電力の価格を参考に気持ち安価にした程度です。独占禁止法という法律がありますが、新電力は多くの会社があるので独占的地位に該当しないという事なのか、どこも似たような価格です。

【東京電力燃料費調整単価数値】

【ENEOSでんき燃料費調整単価数値】

40A・500kWh利用で試算 東京電力
従量電灯B
値上後
【調査対象】
ENEOS
でんき
Vプラン
【参考】
アクアエナジー
40A基本料金 ¥1,180.96  ¥1,180.96  ¥2,244
最初の 120kWh まで単価 ¥30.00  ¥30.00  ¥23.86
最初の 120kWh まで料金 ¥3,600  ¥3,600  ¥2,863
120kWh超300kWhまで単価 ¥36.60  ¥35.05   ¥23.86
120kWh超300kWhまで料金 ¥6,588  ¥6,309   ¥4,295
300kWh超単価 ¥40.69  ¥37.10   ¥30.60
300kWh超料金 ¥8,138  ¥7,420   ¥6,120
再生エネルギー賦課金(1.40円) ¥700  ¥700  ¥700
燃料費調整単価 -¥2.95  -¥2.95 
燃料費調整料金 -¥1,475  -¥1,475 
電源調達等調整単価 ¥-  ¥-
電源調達等調整額 ¥-  ¥-
激変緩和措置 -¥3,500 -¥3,500 -¥3,500
電気代合計 ¥15,232   ¥14,235   ¥12,722 

ENEOSでんき(東京電力管内)の考察

40A・500kWhの試算で東京電力規制料金の93.5%と安価です。ただ新規の申込を受け付けていないという大きなトラップがあります。

苦言を呈するのは、自分が嫌な気持ちになるので言いたくないのですが、新規の申込を受け付けていないなら、ホームページに記載すべきと考えます。多くの人がどこで申し込めるのだろうと、無駄な時間を使っているのに何のアナウンスもないのは残念な気持ちになります。

ENEOSはガソリンも安価で洗車機も安いので一押しで利用していますが、ガソリンの給油に留めたほうがよさそうです。