東京電力・アクアエナジー100が2023年4月少し値上げ
2023年6月東京電力値上げに向けて「厳格かつ丁寧な査定」による審査が行われています。2012年以来10年ぶりの値上げです。2022年決算は5,050億円の赤字見込みですので、限界を超えてきている状態と考えます。今回の値上げは東京電力に非はありませんので、急に厳格かつ丁寧な査定と言われても困ってしまいそうです。ただ確かになにかと話題の燃料費調整単価の計算元である平均燃料価格は2022年9月~11月をピークに落ちてきています。ただし今後の事は分かりません。燃料化価格が基準値(94,200円)より下がれば電気代は割り引かれますので、早く決まって対策を打ちたいと個人的には考えます。
平均の貿易統計期間 | 平均の貿易統計価格 | 燃料費調整単価 | 対象月 |
2022年8月~2022年10月(関東) | ¥100,200 | ¥12.99 | 2023年1月 |
2022年9月~2022年11月(関東) | ¥100,400 | ¥13.04 | 2023年2月 |
2022年10月~2022年12月(関東) | ¥94,600 | ¥11.69 | 2023年3月 |
2022年11月~2023年1月(関東) | ¥88,400 | ¥10.25 | 2023年4月 |
アクアエナジー100は燃料費調整単価がありません
東京電力の発電所で水力発電で発電したものとみなした電気の使用なので、燃料費調整単価という考えがありません。
基本料金は少しお高めですが、どこまで値上げが続くのか心配ですし、定期的に電気料金の見直しをするのも手間ですので、燃料費調整単価の束縛から脱出です。
燃料費調整単価が高い状況に置いては関東エリア最安のプランです。
基本料金は従量電灯のほぼ2倍
基本料金が高いのがこのプランの弱点ですが、燃料費調整単価がここまで上昇していますので、その弱点以上のメリットがあります。家族3-4人だと40A契約が多いと思いますが、基本料金は従量電灯が1,144円に対して、2,244円ですので倍近い料金設定です。この点は理解しておく必要があります。ただこれは2023年3月までの価格です。
2023年4月以降は値上げされます。我が家は40Aの利用ですので、基本料金は2,244円から2,280.96円と36.96円・1.6%の値上げです。2023年1月23日にホームページにて値上げお知らせがされていますが、微増のため大きなニュースにはなっていません。
従量分もさらっと値上げされています。1kWhあたり3銭の値上げです。1円=100銭ですので、気にするほどの金額ではありません。電気料金項目の託送料金(送配電設備の利用料金)に関わるもので、水力発電でも送電には費用がかかるので止むを得ません。
- 10A(561 円 00 銭 →570 円 24 銭)
- 15A(841 円 50 銭 →855 円 36 銭)
- 20A( 1,122 円 00 銭 →1,140 円 48 銭)
- 30A(1,683 円 00 銭→ 1,710 円 72 銭)
- 40A(2,244 円 00 銭→2,280 円 96 銭)
- 50A(2,805 円 00 銭→2,851 円 20 銭)
- 60A(3,366 円 00 銭→3,421 円 44 銭)
- 電力量料金(最初の 300kWh まで23 円 83 銭→ 23 円 86 銭)
- 電力量料金(上記超過 30 円 57 銭→30 円 60 銭)
燃料費調整単価の計算項目が無い・0円です
基本料金が高くても、少し値上げされても、燃料費調整単価が無いのは大きなメリットです。2023年2月の請求書を見てみると、766kwhの利用で燃料費調整単価が0円です。基本料金が40A・2,280.96円に上がっても十分PAYできます。再生エネルギー賦課金の計算方法は従量電灯と同じです。
従量電灯Bより圧倒的に安価(10%安価・差額2,776円)
東京電力の従量電灯より圧倒的に安価です。10%近く差が開いています。東京電力管内なら現状はアクアエナジー100を維持ですが、今後どうなるかはわかりません。ただ2023年2月燃料費調整単価が安い九州電力(1.89円)で試算すると、アクアエナジー100より安価です。電力は地域差があるので受け入れざるを得ません。
東京電力 従量電灯B |
九州電力 従量電灯B |
アクアエナジ | |
40A基本料金 | ¥1,144 | ¥1,188 | ¥2,280.96 |
最初の 120kWh まで単価 | ¥19.88 | ¥18.28 | ¥23.83 |
最初の 120kWh まで料金 | ¥2,386 | ¥2,194 | ¥2,860 |
120kWh超300kWhまで単価 | ¥26.48 | ¥23.88 | ¥23.86 |
120kWh超300kWhまで料金 | ¥4,766 | ¥4,298 | ¥4,295 |
300kWh超単価 | ¥30.57 | ¥26.88 | ¥30.60 |
300kWh超料金 | ¥14,246 | ¥12,526 | ¥14,260 |
再生エネルギー賦課金 | ¥2,642 | ¥2,642 | ¥2,642 |
燃料費調整単価 | ¥5.13 | ¥1.89 | – |
燃料費調整料金 | ¥3,930 | ¥1,448 | – |
電気代合計 | ¥29,113 | ¥24,296 | ¥26,337 |
値上げのお知らせはホームページに掲載
「 お客さまには、ダイレクトメール等により電気料⾦の値上げについてお知らせするとともに、東電EPホームページ内に専⽤サイトを開設し、詳細な情報をお知らせいたします。」というのが規制料金値上げ申請時の公式案内ですが、ダイレクトメールは見た認識がありません。ただしホームページに掲載がされています。
766kWhの利用で。基本料金36.96円・従量分が766×0.03=22.98円で合計59.94円・約60円なので大きなインパクトはないです。
燃料費調整単価が5.13円を超えてきているのが前提ですので、燃料費調整単価が2円を切りそうになったら、もとのスタンダードSに戻すか、他社の自由化料金プランを検討します。