iPhoneでドコモ&楽天のデュアルSIM運用節約術

ドコモiPhoneと楽天モバイルeSIMを1台で運用

2020年5月に楽天MINIを申し込みました。その後2020年6月に開通したので、2021年6月の開通日前日まで無料で使用が出来ます。とてもありがたいサービスです。iPhoneXRと楽天MINIの2台持ちをしていますが、2台持ちは荷物が増える・毎日の充電も2台と徐々に面倒になってきました。

携帯発売直後は、プライベートと仕事用で分けて使うビジネスマンの姿にあこがれを持った時もありましたが、今は単純に2個が邪魔という感覚です。

楽天モバイルは2021年4月以降・月データ使用料1G以下なら無料で使用が出来ます。折角電話番号を発番したので、手持ちのiPhoneXRに2個目の電話番号として登録する事にしました。電電公社時代を知る世代としては電話番号はお金がかかるものという発想があり、このまま番号を維持しようと考えました。

またデータ通信を楽天SIMで行う事で、楽天エリア内では高速無制限でデータ通信が可能となりますので、テザリング機能を利用すれば無制限ポケットWIFIとしても活用する事が出来ます。更に楽天リンクという無料通話アプリをiPhoneにインストールすれば国内電話が完全無料になります。ドコモかけ放題を解約する事が可能となりました。シェアパックでかけ放題をオプション契約すると、2,700円+消費税がかかります。ドコモを使用しているので、ドコモの記事になりますが、もちろんAU・ソフトバンクでも対応可能です。

デュアルSIM運用とは

そもそもデュアルSIM運用とは1台のスマートフォンに2個のSIMを差し込んで、携帯電話を2回線使う事です。2つの電話番号を1台のスマホで持つことで、プライベート用・仕事用と使い分けることが可能です。またデータ通信用のSIMを差し込むことで、高いキャリアのデータ通信は使わず、データ通信は安い回線のSIMを使い節約する事が出来ます

データ通信は最近安価になりつつありますが、色々な事情により契約を変更できない人もいますので今の契約を活かしながらデータ通信を節約できる策がデュアルSIM運用です。一つの携帯に二つの携帯番号をいれて使えるという不思議な事が可能となります。

iPhoneの仕様はDSDS (Dual SIM Dual Standby) です。DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)やDSDA(Dual SIM Dual Active)ではありません。

DSDSで出来る事

  1. 常にドコモ・楽天のどちらの電話番号でも着信待ちが可能です。
  2. 楽天SIMでデータ通信をしながら、ドコモの電話番号を受け、お話可能です。
  3. ドコモ・楽天のSIMで同時お話は出来ません。(あまりやるケースが想定されません)
  4. 1年無料の楽天SIMをデータ通信用とする事で、1年間無制限にデータ通信が可能です。

【Apple公式ページ引用】

デュアルSIM運用の設定手順

SIMロックの解除

まずはドコモiPhoneXRのSIMロックを解除します。解除しない状態で楽天のeSIMを読み込もうとしても、ロックがかかっているので、左のようなエラーが出て進めません。

iPhoneのデフォルト機能でデュアルSIMが使えるようになっているのに、わざわざロックをかけて他社で使えないようにしているのです。これが悪評高いSIMロックです。通信キャリアが顧客の囲い込みや転売防止でやっていた施策と考えますが、ドコモでiPhoneXRを使い始めて1年半近くがたちますがロックされています。ドコモユーザーとして20年近くになりますが、この仕打ちです。

これだと進めないのでドコモのWEBサイトに行ってSIMロック解除をオンラインで申し込みます。簡単です。手数料無料で3分程度でできました。リアルタイムで完了手続きのメールが届き手数料も無料です。

【SIMロック完了画面】

【ドコモSIMロック解除申請先】https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/

楽天eSIMの再発行(機種変更楽天MINIからiPhoneXRへ)

楽天MINIに入っているeSIMですがそのままではiPhoneXRに使えません。eSIMの機種変更をする必要があります。以前は手数料がかかりましたが、2020年10月から手数料無料になりました。今までの携帯の常識はなんだったのでしょうか。契約事務手数料も無料・MNP転出手数料も無料・契約解除料も無料です。無料なら失敗したら戻せばいいし便利な時代になりました。

my楽天モバイルのマイページから契約プランを選択します。大事なのはパソコンで行う事です。パソコンがなければ楽天MINIの小さい画面で画面で頑張って申し込みです。

後にiPhoneXRで新しいeSIMのQRコードを読み込みますのでパソコンで申し込みをします。

契約プランを選択するとSIM交換があらわれますので、選択して次画面に進みます。再発行を進めると驚きの料金0円画面が出てきます。本当に0円なのが驚きです。

更に驚きなのがほぼリアルタイムで楽天ミニの電波が消えて使えなくなりました。今までSIMカードを抜いたら使えなくなったのと同じ感覚です。eSIMは初めての利用ですが、技術の進化を感じます。

一つの携帯端末に2つの電話番号をいれるとドキドキしますが、島国日本以外では当たり前の事です。地続きで国が異なるユーロ圏では、国をまたぐと電波が異なるため、一つの携帯に2つのSIMカードを指して使うのが当たり前のようになっています。世界中で使われているiPhoneがデュアルSIMに対応しているのにも理由があります。

日本は島国なので、今回は一つのiPhoneXRに2つのSIMをいれて、電話番号を2つ維持・iPhoneのドコモ回線のデータ通信を切って安価な楽天回線でデータ通信を行うことを目的としています。

新しい楽天eSIMをiPhoneXRに副回線として追加する(主回線はドコモ)

続いてmy楽天モバイルのマイページから申込履歴を選択します。そうすると履歴に開通手続きへのリンクが表示されますので、クリックしてQRコードをパソコン画面上で表示させます。「SIMの初期設定」というタイトルでQRコードが表示されるので。それをiPhoneXRで読み込みます。

読み込みカメラの起動方法は「設定>モバイル通信>モバイル通信プランの追加」です。QRコードを読み込みと、「モバイル通信プラン追加」の画面に遷移します。

早速iPhoneXRの設定をします。QRコードを読み込んだ後は自動で画面が遷移します。

  1. モバイル通信プランのインストール→続けるを押下
  2. モバイル通信プランを追加→追加を押下
  3. モバイル通信プランの名称→続けるを押下(主回線はドコモ・副回線を楽天)
  4. デフォルト回線主回線を選択→続けるを押下
  5. Face TimeとApple IDは主回線を選択→続けるを押下
  6. モバイルデータ通信は副回線を選択→続けるを押下・・完了
  7. 設定>モバイル通信>副回線>音声通話とデータ>LTEVoLTEをONにする
  8. 設定>モバイル通信>副回線>モバイル通信ネットワークを選択
  9. モバイルデータ通信・インターネット共有のAPN欄に「rakuten.jp」を入力

1-9までで所要時間は10分程度です。何回やってもスマホの設定は面倒ですが、一度設定を乗り切ればあとは快適です。これで理想のスマホ環境が完成しました。

iPhoneXRデュアルシム運用

  1. 主回線はドコモでデータ通信は1G上限設定
  2. データ通信は副回線として2021年5月末までの無料期間はデータ無制限
  3. 2021年6月からはデータ通信を主回線に戻し、2個目の電話番号として維持利用
  4. 2022年1月末まではもう一台のRakuten Handをテザリング用として使用(無料期間終了まで)

中身が空となった楽天MINIは大事に保管(通信機器はDDIポケット時代から捨てられないタイプです)

無料期間終了後のデュアルSIM運用

とてもありがたい無料期間が終了しました。デュアルSIM運用になれるととても便利で手放せません。容量は気にせず(楽天モバイルは無制限で3,278円)使えるのはとても魅力的です。キャンプ・旅行・ドライブと容量無制限のWIFIがあると全然違います。

2022年時点で楽天回線はドコモ回線と比べてつながりにくいのは事実です。なのでドコモ回線は契約したままで、楽天モバイル回線をモバイル通信で利用し、困ったらドコモ回線という運用が便利です。

もちろん基本のドコモのギガホプレミアでデータ通信という方法もあるのですが、ドコモはテザリングの容量が60ギガまでになっています。ギガライトの下限月額2,178円運用との差額が2,640円で年間で、31,680円です。楽天モバイルは年額39,336円ですが、差分は7,600円です。7,600円は大金ですが、まずはストレスフリーのドコモを選びます。

楽天モバイルの無料運用が終了

BAD Newsは突然やってきます。2022年7月から楽天モバイルの新プランUN-LIMIT VII開始に伴い、0円運用が出来なくなりました。もともとドコモの回線を持っているので無料でなければ保持する意味がありません。なので早速解約します。

いままで無料で利用が出来たことに深い感謝です。ネット上は賛否両論ですが、無料で使えていたことに感謝するのが一般的かと考えます。でまたモバイルデータ難民になってしまいました。単身赴任をしているので、持ち家にはNURO光を引いて快適な環境となっていますが、単身赴任先は回線がないので、ポケットWIFIがわりにドコモのギガホプレミアを利用中ですが、テザリングの上限60Gがネックです。