iPhone満充電・1回の電気代1円?→XRで実際に検証してみた

iPhone満充電の電気代は1回1円と言われています

iPhone本体は高いですが、電気代は安価です。1回の満充電に掛かる電気代は1円と言われています。端末は高いですが、ランニングコストは安価です。よかった。

ただ2022年から電気代は高騰しています。2023年1月我が家の電気料金(東京電力・アクアエナジー100)の単価を調べたら2023年1月は1kwhあたり税込み34.3円でした。(電気料金22,239円÷使用量648kwh)スマホは生活するうえで欠かせませんので使わざるを得ませんが、実際はいくら電気代がかかっているのか確認してみました。

検証するデバイスは2018年モデルのiPhoneXRです。2019年4月に購入していますので、約4年間使用しています。新しいiPhoneは高いので買えません。

iPhoneXRの電気代(机上の計算編)

4年前のiPhoneなので今のiPhoneと比べるとバッテリー容量は少なめです。ProやMaxは高いので買いません。4代前のiPhoneですがサクサク動いており問題なく使えています。

  1. iPhone 14 3,279mAh
  2. iPhone 13 3,227mAh
  3. iPhone 12 2,815mAh
  4. iPhone 11 3,110mAh
  5. iPhone XR 2,942mAh

1回の満充電で2,942mAh(ミリアンペアアワー)という事を確認しました。あとは計算するだけです。

iPhone XR 2,942mAhを満充電に1回0.42円

まずはバッテリー電力量を計算する必要があるので、バッテリー容量に定格(ていかく)電圧を乗算して単位をkwhに統一します。(電気代の価格は1kwhの単価でみている為)

  • 2,942mAh×3.8V÷1,000=11.2wh(ワットアワー)

ワットアワーが出ましたので、電力単価(kwh)と合わせる為、1,000で除算します。

  • 11.2wh(ワットアワー)÷1,000=0.0112kwh

単位が揃いましたので、電気の単価34.3円を乗算します。

  • 0.0112kwh×34.3円=0.38円

計算してみるとiPhoneXRの1回の満充電の電気代は理屈上0.38円であることが分かりました。実際は抵抗というものが存在しますので充電時はロスが発生します。1割ロスすると考えて0.42円です。安すぎる。1円もかかっていません。



iPhoneXRの満充電の電気代は0.61円(実測値)

iPhone(スマートフォン)は驚くほど電気を使用しません。安心してスマートフォンを使える事は理屈ではわかりましたが、実際どうなのかをワットチェッカーで計測してみます。自分のiPhoneXRですが、サイコロ型の充電器はどこかに旅行に行ったときに無くしてしまいましたので、glo(グロー)の充電器にライトニングケーブルを接続して充電しています。出力が5.0V(ボルト)で2,000mA(ミリアンペア)の仕様ですので、5.0V×2Aで10wの出力です。iPhone純正は5wなので2倍の出力です。

4年使用のiPhoneXR4のバッテリー容量

4年近く利用しているのでバッテリー容量は劣化してきています。新品出荷時の86%しか容量がありませんので、2,942mAhの86%で2,530mAhが今のiPhoneXRのバッテリー容量となります。

2,530mAh÷2,000mA=1.265時間となりますが、10進法なのでHHMM表記に直すために60を乗算すると、約1時間15分で満充電になりますが、理屈通りにはいきません。実際に計測してみます。1時間で満充電に出来るなら高速充電器並みです。

エレコムのUSB-A to Lightningケーブルを使用しているので、規格上は12Wの出力に対応しています。

バッテリー満充電時間の計算値

残り時間どれぐらいで満充電になるか計算できるショートカットも配布されていますので、試しに計算させてみると、バッテリー70%の状態で残時間55分でした。

55分×100÷(100-70)=183分→約3時間で満充電になる計算ですが、こちらのほうがしっくりきます。1時間で満充電になったことはありませんので2Aも出力されていないのだと感じます。

学生の時は何の役に立つのかと思って聞いていましたが、意外なとこで理科が役立ちます。

iPhoneXRへの充電は1時間0.204円しか使っていません(実測値)

iPhoneXRに充電をしている時に計測をしてみると6-7wしか使っていません。

6w÷1,000×34円(1kwhの単価)=0.204円が1時間の電気代です。満充電に約3時間かかりますので、3倍の0.61円が満充電に掛かる電気代です。

計算上では0.42円でしたので大きな乖離がありますが、安価なワットチェッカーなのでどこまで正確かという点はありますので、1円1回という事で理解しました。

安価なワットチェッカーを買った為、液晶のバックライトが無く少し見にくいのが、6or7Wと表示されています。今度時間がある時にiPhoneのバッテリーを空にして計測もしてみますが、いずれにせよ満充電に1円はかからなそうです。

ノートパソコンは1時間1.2円しか使っていません(実測値)

iPhoneの傍にはノートパソコンもありますので一緒に計測してみました。消費電力は35wでした。

35w÷1,000×34円(1kwhの単価)=1.19円が1時間の電気代です。15.6型のLenovo・IdeaPad S540・2019モデルを使っていますが、驚くほど安価です。今のパソコンはすごいです。

安価なワットチェッカーを買った為、液晶のバックライトが無く少し見にくいのが難点です。

動画で解説