生活防衛術・2022年は電気だけでなくガス代の見直も実施で節約

2022年はガス代も上昇傾向です

tokyogas2022年東京電力から燃料費調整単価上限のある、従量電灯Bの値上げ検討開始のニュースリリースが出されました。2012年以来10年ぶりの値上げです。

燃料費が高騰し、政府が燃料油価格の高騰の激変緩和として補助金を交付する予定となっています。家庭向けの電気代で1キロワット当たり7円の予定ですので、500kwhであれば3,500円の補助となり大助かりです。ただ燃料費が高騰は電気代だけではありません、ガス代も値上がり傾向です。電気代に比べて請求額が少ないので、スルーされる時もありますが、ガス代も高騰で厳しい状況です。ガス代は都市ガスについては1㎥当たり30円の補助が2023年に実施される予定です。

2015年・7年前の家計簿をみると、1月  7,178円(年間最高値39㎥使用)・2月  7,017円・3月  6,986円・4月  6,847円・5月  5,453円・6月  4,069円・7月  3,913円・8月  3,319円・9月  3,058円(年間最低値16㎥使用)・10月 3,854円・11月 4,006円・12月 4,425円で年間合計は60,125円でした。

それが2022年11月の請求額は50㎥の利用で9,345円です。いつのまにかガス代も月10,000円に迫る請求になっていました。

電気ガス水道は誰もが使わなければ生きていけませんので、出来るだけ安価なほうが助かります。電気代は東京電力アクアエナジー100で最適化済・水道は地方自治体の運営で最適化不可・残るはガス代に着手します。

2022年のガス代前年比較

2022年9月・10月は前年とほとんど変わらず月35㎥です。10月でみると前年より2㎥減っているのに、料金は前年比120%・1,100円も上昇しています。電気ガス水道は、正直安定して使えれば問題無い訳で、同じクオリティで値段が上がっているのが辛い。ガス会社も大変だと思いますが、見逃せない上昇です。年間の月使用量の平均は50㎥ぐらいです。

2022年10月はマイページのコメントが事実を物語っています。使用量は減った。ガス代は上がった。切ない。

都市ガスは液化天然ガス(LNG)を原材料としていますので、エネルギー価格の高騰をもろに受けます。値上げは止むを得ない状況ですが、明らかにガス代も値上げ傾向です。

ガス料金の計算方法はシンプル

基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー賦課金とややこしい電気代と違って、ガス代はシンプルです。ガス使用量に応じた基本料金とガスの使用量に比例する従量料金のみです。

各ガス会社によって色々なプランが出ていますので、割引額が契約する会社によって大きく異なります。ガス温水床暖房・省エネ高効率給湯器(エコジョーズ)・ガス温水浴室暖房乾燥機等を利用していると最大で10%程度割引になります。

ただ電力会社同様「原料費調整制度」により、原料費を価格に転嫁する仕組みがあるので、エネルギー価格が高騰するとガス代も上昇します。

東京ガスの2022年12月検針分をみると、調整単位料金は189.80円です。11月に比べて9.63円値上げされています。我が家であれば月50㎡が平均ですので、平均値で480円の値上げです。(一番家庭の利用者が多いB料金)2022年1月は135.62円でしたので、50㎡利用で2,709円も値上げされています。

ガス料金は自由化が進み、燃料費調整の上限があるプランがほぼ無い

2017年4月の小売全面自由化後、原則自由に料金を設定出来るようになりましたが、当初は経過措置として料金規制が存在していましたが、2021年10月に東京ガスにおいても解除されました。売上高2兆円を超える巨大企業ですが、市場が十分に自由化された為、自由に料金を設定できるようになりました。資源エネルギー庁の資料をみると電力は規制料金が残りますが、ガスはほとんどありません。(2022年4月時点)

資源エネルギー庁の資料をみると、2022年4月時点で95社が参入・東京ガスエリアでは27社が参入しています。これだけの企業が参入すると自由競争が促進すると考えられています。圧倒的な力を持つ東京ガスも規制が解けていますので、行政手続きなしで自由に設定することができます。

残念。東京電力のような規制料金(従量電灯B)のような技は使えません。なので自分の住んでいるエリアに参入している会社のプランを比較検討します。

変更する機会が少ないガス料金なので全部調べてみる

検索エンジンで「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」で検索すると、ガスの小売事業者として登録されている企業の一覧が日本地図と一緒に確認できます。(資源エネルギー庁資料)税金を支払っていますので、国の便利な資料は活用せねば。

ただ登録しているだけなので、実際に自分が住んでいるエリアでガスが販売されているかは、個別に確認していく必要があります。固定費を削減する事は節約するうえで欠かせない事なので、時間をかけてでも1件1件コツコツ確認していきます。

時間を節約すために、2022年12月のガスの基本料金1571.35円(月平均50㎥使用)・単位料金179.32円から割引率の9%を加味した、基本料金1,430円・単位料金163円を暗記し、まずは検討に値するか否かを決めていきます。冬場は料金があがります。

  1. 東京電力→供給対象外
  2. 日本ガス→供給エリア・基本料金1144.0円・単位料金185.81円
  3. 東彩ガス→ホームページで判別不能
  4. 東日本ガス→ホームページで判別不能
  5. 北日本ガス→供給対象外
  6. 河原実業→供給対象外
  7. レモンガス→供給対象外
  8. ガスパル→供給対象外・賃貸住宅向け
  9. ファミリーネットジャパン→供給対象外
  10. ENEOS→供給エリア・東京・京葉ガス同一
  11. イーレックス→供給対象外
  12. 中央電力→供給対象外(マンション一括受電サービス利用者のみ)
  13. CDエナジーダイレクト→供給対象外
  14. エネックス→供給対象外
  15. PINT→供給対象外
  16. エフビットコミュニケーションズ→供給対象外
  17. アストマックス→供給対象外
  18. イーエムアイ→ホームページで判別不能
  19. 日東エネルギー→供給対象外
  20. アースインフィニティ→供給対象外
  21. グローバルエンジニアリング→供給対象外
  22. 東京エナジーアライアンス→供給対象外
  23. サイサン→供給対象外
  24. ミツウロコグリーンエネルギー→供給対象外
  25. エルピオ→供給対象外
  26. グランデータ→供給対象外

1時間をかけて全26社を調べてみました。自分の居住エリアで乗換の検討が出来るのは2社のみでした。ガスの自由化といっても多くは東京ガス・東邦ガス・大阪ガス・西部ガスの共有エリアがメインです。大手供給エリア外に住んでいると自由化の恩恵にあずかれません。現状の契約と2社を比較してガスの最適化をします。

京葉ガス・ENEOSガス・日本ガスの比較

比較の条件としては、月50㎥前後利用(37-80㎥の間)ですが冬場で65㎥の、ガス温水床暖房・省エネ高効率給湯器(エコジョーズ)・ガス温水浴室暖房乾燥機・ガス調理器を利用です。2022年12月分として試算をしてみます。

京葉ガス ENEOSガス 日本ガス
基本料金 1,571.35円 1,571.35円 1,140.00円
調整単位料金 179.32円 179.32円 185.81円
従量料金 11,655.8円 11,655.8円 12,077.65円
割引額 ▲1,049 ▲1,282円 13,217円
請求額 10,606円 10,373円 13,217円

ENEOSガスが最安です。京葉ガスが通常料金に対して9%割引に対して、同じ基本料金・調整単位料金で11%割引のENEOSなので、当然ENEOSの方が安価です。

日本ガスは電気とガスをセットにする事で毎月300円割引、且つ基準のガス単価を5%(8円相当)割り引いてくれますが、京葉ガス・ENEOSガスとは価格勝負になりません。

ガスは地域によって比較できる会社が異なるので、まずは会社調べから始まりますので比較には少し手間がかかります。一括比較サイトもありますが、自分のお財布から出ていくお金ですので、自分で調べて安価なガス会社を探すのがよいかと考えます。

結論はENEOSガス

一番お得なガス会社を見つけるのには時間がかかります。お休みの日にやりましたが、今回自分のエリアで調べて、記事にまとめるまで2時間を要しました。ただENEOSガスが最安である事がわかりました。月233円でも年間で3,000円近い節約になりますので、233円は大事ですので、早速申し込みをします。

京葉ガスの最大割引率は10%。一方ENEOSガスの最大割引率は11%ですので、金額の大小はありますが、切り替えるメリットはあります。ただガスショップはリフォーム(ガス器具)も行っているケースが多く、補償などのお付き合いがあるのであれば、1-2%の割引ならそのままにする選択もありだと考えます。

動画で解説