自動車は壊れた時が買替時です

自動車は壊れるまで乗ります

golfv車は高級品です。バブル期においてはいつかはクラウンの合言葉のもと、買替=グレードアップという感じでしたが、最近は車の平均使用年数は長期化傾向です。

一般社団法人財団「自動車検査登録情報協会」の調査によれば平均は約8年半です。一番いいのは車を持たないという選択ですが、車は多くの楽しみを与えてくれるので手放せません。節約道20年で実践してきた車の買替について考えてみます。

20年間で車は3台購入(年収の20%以内)

車の買い替えタイミングとしては10万km走行時・自動車税や重量税があがる13年が一つの目安とされていますが、自分は家電製品と同じく壊れたら買替というスタンスです。

  1. 三菱・FTOを中古で購入するも、高速道路走行時の振動が酷くなり廃車
  2. アルファロメオ・156を中古で購入するも、ミッショントラブル等が多く廃車
  3. フォルクスワーゲン・ヴァリアントを2011年に中古で購入し使用中。

学生時代はバイク生活でしたが、社会人になって車の便利さをしり車生活が始まりました。バイクはバイクで楽しくKAWASAKIのZZRはとてもいいバイクでしたので、いつかはまた乗ろうと考えています。ちなみに新車はバイク含め1回も買ったことがありません

年収の50%が自動車選びの目安と言われていますが、年収の半分も車につぎ込めません。土地・家屋などの不動産と違い、車は動産です。外で走れば、飛び石損害・ドア開閉による凹み傷等、自分に落ち度が無くても車が傷んできます。その度に気持ちが落ち込むと疲れてしまいます。壊れても気にならない金額と考えると、年収の半分は多いなと思います。感覚的に車は年収の20%以下の金額としています。

このぐらいの割合だと気持ちも楽ですし、山道や車乗り入れ可能な河川のキャンプ場にも気にせず突入できます。車は趣味の側面もあるので、上を見ればきりがありません。下も沢山あります。身の丈に合う車であれば年収の20%で十分です。

法人の代表者等事業として車を経費計上出来るのであれば、節税という観点で高級車を買うのはありだと思います。法人税で23%を支払うのであれば、1,000万円のLEXUSを購入しても法人税が圧縮されるのでお得感があります。

車を長くのるデメリット・増税

新しい車を買わなければ節約できることは明らかですが、長く保持する事のデメリットもあります。保有が13年を超えると自動車税と重量税が大幅にあがります。

13年を超える前は1年間の自動車税が34,500円・車検毎の重量税が24,600円だったので、2年で93,600円。1年で46,800円を自動車を持つ税金として払っていました。(排気量1,500cc・重量1.5トン以下)これだけでも高いですが、13年を超えると更に負担が増えます。

1年間の自動車税が39,600円・車検毎の重量税が34,200円なので、2年で113,400円。1年で56,700円を自動車を持つ税金として払わなければなりません。増税率は121%です。金額で19,800円。大事に車に乗ろうとしているだけなのに年間10,000円の出費は痛い。痛い出費ですが、車を買い替えるほどの増税ではないので、壊れるまで車に乗り続けます。

自動車の税金は摩訶不思議です。毎年の自動車税・車検時の重量税に加えて、 環境性能割という燃費性能に応じた0-3%の自動車取得時の課税と消費税があります。買い替え頻度を上げるという事は、取得時の環境性能割・消費税を都度払うという事です。

車を長くのるデメリット・メンテナンスコスト

車は工業製品なので、時間経過にともに劣化します。10年経過すると修理箇所も多くなりますので心の準備が必要です。車検は最低限2年間乗れる整備しかしませんが、登録後10年以降の車検から交換しないと車検を通せない部品交換が増え、メンテナンスコストが増加しています。

  1. 車検(登録後5年) ⇒2013年9月は11万円
  2. 車検(登録後7年) ⇒2015年9月は7万円
  3. 車検(登録後9年) ⇒2017年9月は7万円
  4. 車検(登録後11年) ⇒2019年9月は11万円
  5. 車検(登録後13年) ⇒2021年9月は21万円

他にも長く車に乗っていると様々な故障が発生します。誰もが多かれ少なかれ経験すると思います。

  • ホイールカバーは走行中にとんでいってしまい紛失→走行に支障無し・修理せず
  • 内装の接着剤の剥がれで内装が浮いている→走行に支障無し・修理せず
  • 窓枠のメッキの剥がれ→走行に支障無し・修理せず
  • リアゲードダンパーオイル漏れ→リアゲートが開いたままにならないので自分で交換
  • 窓落ち→窓が閉まらないので工場で修理
  • ボンネットの飛び石→走行に支障無し・修理せず
  • イグニッションコイルの摩耗で坂道を登らない→コイル交換で復活

走行に支障がないものはそのままでもいいのですが、ドア落ち等走行に支障がある故障ははそのままには出来ません。壊れる時は突然なので、10年以上乗るなら故障にも付き合っていく心の準備が必要です。壊れてもしょうがないねと割り切る心と故障に備えたお金の準備です。買い替えをしない事で、大きな金銭的メリットを受けていることを思い出しましょう。

車を壊れるまで乗りづづけるのメリット

車を3年・5年毎に買い替える際は、その度に購入費用が掛かります。この購入費用がかからないのが最大のメリットです。

車に40年間乗るとして5年毎に買替であれば8台必要です。都度100万円の車を購入するとして800万の支出です。これが10年毎に買替なら400万で済みます。購入価格が100万円なら差額は400万。200万円の車なら差額は800万円。800万円あれば家の頭金にも出来ます。この400-800万円の中で修理をすると考えれば、修理代も勿体なくありません。節約のための前向きな支出になります。

また長く1台の車に乗っていると愛着も沸きますしとてもクールだと自分は考えています。物を大事に使い続ける。最近はSDGsという言葉が注目されています。13年で増税される日本ですが、国よってはヒストリックカーの優遇税制を実施し、ビンテージカーの保護に取り組んでいる国もあります。国によって考え方は違いますが、昔のボルボやベンツをみるととてもカッコよく感じます。自分が年をとってきたのかな。。