マイクロソフトエクセルは無料で利用可能

マイクロソフト・Excelは便利だけど高いです

企業向け製品で圧倒的なシェアを占めるのがマイクロソフトエクセルです。Windows97の発売以降マイクロソフト製品が圧倒的なシェアを獲得しました。結果、一日の多くを占めるお仕事でマイクロソフト製品を使っている人が多いため、家のPCでもエクセルでないと使いにくい。表計算ソフトとしてマイクロソフトエクセルが業界標準となりました。

パソコンメーカーもマイクロソフト製品をインストールして販売する時代が長く続き、パソコン本体の価格+マイクロソフト製品の価格の合算で買う時代が続きました。もともと入ってるので使う使わないに関わらずお金を払っています。

2021年7月時点でワード・エクセル・アウトルックの永久ライセンスは公式サイトでみると約33,000円です。高い。管理人が使っているIdeapadS540はマイクロソフト製品が付属しないで50,000円で購入しています。(購入の記事はこちら)5万円の本体に対して33,000円のソフト代。知的財産なので価格は高くても開発者のお給料なので妥当と考えますが、値段分の使用を自宅でするかというのが問題です。

直販PC大手のデルDELLのサイトで見てもOffice Personalの価格は22,000円です。大金ですよね。

Excelの関数は488種類もありますが、何個使いますか?

Excelは業務上データ分析を行うのにとても便利です。データ数が1,000行を超えてくると人の手で処理はとても困難になります。10万行を超えるデータでもピポットテーブルを使えば、瞬時に集計・みたいデータがみれますので、そもそもエクセルを見やすい形に整える作業自体が不要になります。

VLOOKUP関数を使えば、一意のTEXTをKEYに異なるシートのデータをくっつけるのも一瞬で出来ます。Accessを使ってデータベースからデータを抜いてExcelで加工すれば、見やすい説明資料も出来ます。

会社で業務の中でエクセルを使うのはとても効率的ですが、家庭で10万行を超えるデータを扱う機会があるかというと、自分の生活ではそのシーンが想像できません。個人用で33,000円のソフトを活用するシーンが思いつかず、買ってもソフトを使いきれないという勿体ない状態になってしまいます。

ちなみに自分が使っている関数を思い出してみると、SUM・SUBTOTAL・VLOOKUP・COUNT・COUNTA・COUNTIF・ROUND・ROUNDDOWN・LEFT・AVERAGE・TODAY・TRUE・FALSEと13個ぐらいしかパッと思いつきません。わずか3%の関数しか利用していません。この程度の活用頻度で自宅のパソコンにエクセルをいれるのかと考えると、結論は不要です。

無料のオフィスは多くありますが、エクセルはマイクロソフト製品です

エクセルは実質表計算の標準ソフトなので、多くの互換製品が出ています。デジタルカメラ全盛期に、純正バッテリーが高くつい互換バッテリーを買ってしまう事がありましたが、あくまで互換は互換です。価格が許せば純正品を使いたいのが本音です。

マイクロソフト製品をパソコンにセットしなければ、パソコン本体も安価です。数年に1回しか買い替えませんが、マイクロソフトの縛りから離れることが出来れば、10万以下で高機能のパソコンが購入できます。

無料のエクセル互換ソフトとして数多くの製品がリリースされています。以前のマイクロソフト製品は無料で提供がされていなかったので、高価なマイクロソフト製品以外でエクセルを使いたいというニーズが多くあり、このような事態になっています。Libre Office・WPS Office Spreadsheets・Googleスプレッドシートなど、一通り試しましたがマイクロソフト製品ではないので、細かい表示が違ったり微妙に使いにくい。やはり本家には敵いません。

マクロソフトからもオンライン限定で無料のOfficeがリリース

マイクロソフトの対抗馬Googleから無料の表計算ソフト「Googleスプレッドシート」が出た影響かマイクロソフトのからもオンライン限定で無料のオフィスがリリースされました。本家マイクロソフトのホームページでも無料なので使ってねとありがたいメッセージがあります。

Officeが無料とはWindows97から使っている世代にとっては衝撃です。マイクロソフトがソフトを武器に巨漢IBMに戦いを挑み、Googleがオンラインを武器にマイクロソフトに戦いを挑み、マイクロソフトもオンライン無料配布に舵をきったのかも。

【マイクロソフト公式サイト】
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web

ただ唯一の欠点(欠点といえるレベルではないけど)としてはオンライン環境でないと使えないという事です。基本は自宅でほとんどの人は家にWIFI環境が構築されているので現実問題にはなりません。外出先であっても今は携帯のテザリングも安価ですし、ポケットWIFIを保持している人も多いので、大丈夫だと思います。

無料だからしょぼい?という心配は不要です。家庭用に使う分には十分な機能が備わっています。以前のエクセルは自分のパソコンにインストールをして使うタイプのソフトでしたので、デスクトップにショートカットを作って使用している人が多いと思いますが、無料の Web 版 OfficeエクセルはオンラインソフトですのでWEBのアドレスにアクセスする必要があります。

WINDOWSパソコンを使っている人の多くは、マイクロソフトのIDでログイン済みだと思いますので、こちらのアドレス(https://www.office.com/?auth=1)にアクセスすれば、自動でオンラインオフィスが使える状態になります。便利な時代になりました。無料でOfficeが解放される。囲い込み戦略のマイクロソフト製品がこのような状態になるとは誰も想像が出来ませんでした。

オンラインソフトなのでダウンロードだけではエクセルは見れません

当然の事なのですが、無料はオンライン限定ですので、ローカルPC(自分のパソコンのハードディスク)にソフトはインストールされていません。WEBからエクセルシート(互換シート)をダウンロードしても直接は開けません。ダウンロードしても読み取るソフトがないので、アイコンは真っ白になってしまいます。

オンライン上では開けますので、慌てずそのファイルをオンラインエクセルのTOPページからアップロードを選択し、オンライン上にあげれば開けます。

ダウンロードしたらまずはそのファイルをそのまま見たいという人は、自分のパソコンに表計算ソフトをインストールする必要があります。編集などせず軽くみるぐらいであれば、エクセルの互換無料ソフトでも十分です。世界で3億人以上がつかっているOffice互換ソフトで機能が充実した有料版もありますが、無料で使える機能で十分です。(https://www.officesuite.com/jp/)Microsoft Office と Adobe PDFに互換性があり、使いやすいので、お金にゆとりがあれば買ってもよいと思います。

難点はインストールすると無料のクラウドサービス・MobiDriveをスタートアップで押してくる点です。マイクロソフトのOneDriveがあるので使いません。毎回PC起動時に立ち上がるので、設定の歯車からアプリ選択・スタートアップ選択で軌道をオフにしておきます。これで起動時に自動でたちあがらず、エクセルファイルをダウンロードしたら、そのまま開ける環境が構築できました。

無料エクセルの機能

会社で使うインストール型のエクセルとは表示が多少違いますが、気になるレベルではありません。一番の違いはオンラインソフトなので自動でOneDriveという自分のサーバー上の保管スペースに保存されるという事です。ホームメニューはいつものメニューです。多少使えない機能もありますが、家庭用では困りません。

エクセルに挿入できるのも大抵の機能は使えます。関数・ピポット・グラフ等これだけ使えれば、エクセルユーザーの80%ぐらいはカバーできそうです。ピポットテーブルを使用する人は感覚的に全体の10%もいないのではと感じています。

ここまでメニューが揃っていれば自分は問題ありません。エクセル入りのパソコンを買わなくてよかったと心底思います。一方で使えない機能の代表的なものとしてマクロがあります。マクロを家庭で使う事は、自分のエクセル知識では想像がつかず。家庭でもマクロVBAを使いこなしている人にとっては一大事ですが、自分は使わないので問題なし。

細かいとこでは、関数の動きにも差があるようです。現在時間を返すNOW関数も違いますが、クライアントPCの日付を直せば問題なし。